知っておきたい!保険証券の読み方と契約内容を確認するポイント
保険証券の確認は、自分に合った保険を見つけるための第一歩
保険に加入しているものの、「どんな保障内容になっているか、実はよく分かっていない」という方は少なくありません。特に、何年も前に加入した保険の場合、契約内容を忘れてしまっていることもあるでしょう。
保険の見直しを検討する際や、現在の保障が自分に合っているかを確認するためには、ご自身の保険契約の内容を正確に把握することが非常に重要です。そのために最も基本的な情報源となるのが「保険証券」です。
保険証券は、保険会社と契約者との間で結ばれた保険契約の内容を証明する大切な書類です。この証券に記載されている情報から、ご自身の保険がどのようなものかを知ることができます。しかし、「専門的な言葉が多くて読み方が分からない」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、保険証券の基本的な見方と、ご自身の保険契約内容を確認する上で特に注意したいポイントを、分かりやすく解説します。ご自身の保険を「パーソナライズ」し、本当に必要な保障を知るための第一歩として、ぜひ保険証券を確認してみましょう。
もし、保険証券が見つからない場合は、ご加入の保険会社のカスタマーセンターなどに連絡することで、再発行や契約内容の確認が可能です。まずはご自身の保険証券を手元に用意することから始めてみましょう。
保険証券の基本的な構成を知る
保険証券の様式は保険会社や保険の種類によって異なりますが、一般的に以下のような基本的な情報が記載されています。
- 証券番号: 個々の保険契約を特定するための番号です。保険会社に問い合わせる際などに必要になります。
- 契約者: 保険契約を結び、保険料を支払う方の氏名や住所です。
- 被保険者: 保険の対象となる方の氏名や生年月日などです。生命保険であれば保障の対象となる方、損害保険であれば保険の対象となる物(建物や車など)の所有者などです。
- 保険期間: 保障が開始される日(責任開始日)から終了する日までの期間です。終身保険のように保険期間が「終身」となっているものもあります。
- 保険の種類: 契約している保険の正式名称や種類(例:終身保険、定期保険、医療保険、がん保険、個人年金保険など)が記載されています。
- 保険料: 契約者が保険会社に支払う金額です。払込方法(月払い、年払いなど)や払込経路(口座振替、クレジットカードなど)も記載されています。
これらの基本的な項目だけでも、誰が、何を対象に、いつからいつまで、どれくらいの金額を支払っているのかを知ることができます。
特に確認したい!保障内容に関する重要ポイント
保険証券の中で、ご自身の保障内容を把握するために特に重要な項目をいくつかご紹介します。これらの項目を確認することで、どのような時に、どのくらいの保険金・給付金が受け取れる可能性があるのかが分かります。
- 保険金額・給付金額: 保険金や給付金として支払われる金額が記載されています。
- 生命保険であれば、死亡時などに支払われる「死亡保険金額」や、高度障害状態になった場合に支払われる「高度障害保険金額」などです。
- 医療保険であれば、入院した際に支払われる「入院給付金の日額」、手術を受けた際に支払われる「手術給付金の金額」などが記載されています。
- がん保険であれば、「がん診断給付金」「入院給付金」「手術給付金」など、がんと診断されたり治療を受けたりした際に支払われる金額です。
- これらの金額は、必要な保障額が確保できているかを見直す上で非常に重要な情報です。
- 特約: 主契約に加えて付加されている特別な保障です。主契約だけではカバーできないリスクに備えるために付けられます。
- 例えば、医療保険の主契約に入院保障があり、それに加えて特定疾病になった場合に一時金が支払われる「特定疾病一時金特約」や、先進医療を受ける際の費用を保障する「先進医療特約」などが考えられます。
- どのような特約が付いているか、そしてその特約が本当に現在の自分にとって必要かどうかを確認することは、保険料の負担と保障内容のバランスを考える上で大切です。不要な特約が付いていれば、見直しの検討材料になります。
- 契約年齢・払込期間: 保険に加入した時の年齢や、保険料を払い込む期間(例:終身払い、60歳まで払いなど)が記載されています。
- 受取人: 保険金や給付金を受け取る方(または受け取れる方の範囲)が指定されている場合があります。特に死亡保険金の場合、誰を受取人に指定しているかは重要な確認ポイントです。
これらの項目を一つずつ確認していくことで、ご自身がどのような保険に加入しているのか、具体的なイメージを持つことができるでしょう。
複数の保険に加入している場合の注意点
複数の保険会社で別々の保険に加入している場合、それぞれの保険証券を確認することがさらに重要になります。
- 保障の重複: 複数の保険で似たような保障(例:医療保険の入院給付金)に加入している場合、保障が重複している可能性があります。必要以上に手厚い保障になっていないか確認し、保険料負担とのバランスを考えましょう。
- 保障の漏れ: 逆に、自分が必要だと考えている保障が、どの保険でもカバーされていない「保障の漏れ」がないかも確認が必要です。
- 保険金請求時の条件: 同じ種類の保障でも、保険会社によって保険金や給付金が支払われる条件が異なる場合があります。
複数の保険証券を並べて確認することで、ご自身の保障全体像を把握しやすくなります。
保険証券の内容を理解したら、次のステップへ
保険証券を読み解き、ご自身の契約内容を把握することは、自分に合った保険を見つけるための基盤となります。内容を理解したら、次に以下の点を考えてみましょう。
- 現在のライフステージと保障内容が合っているか? 結婚、出産、マイホーム購入、お子様の独立、退職など、ライフイベントによって必要な保障は変化します。現在の保障が今の状況に合っているか確認しましょう。
- 保険料の負担は適切か? 保障内容に対して保険料が高すぎないか、家計を圧迫していないか検討しましょう。
- 不明な点や疑問点はないか? 保険証券を見ても内容がよく分からない部分や、判断に迷う点があるかもしれません。
ご自身で確認しても判断が難しい場合や、より詳しく検討したい場合は、保険の専門家に相談することも有効な選択肢です。専門家は、保険証券の内容を踏まえ、現在の状況や将来の計画をヒアリングした上で、客観的な視点からアドバイスを提供してくれます。
まとめ
保険証券は、ご自身の保険契約を知るための最も基本的で重要なツールです。一見複雑に感じるかもしれませんが、この記事で解説した基本的な項目や保障内容に関するポイントを押さえることで、ご自身で内容を読み解くことができるようになります。
ご自身の保険証券を確認し、現在の契約内容を正確に把握すること。これは、保険の見直しを検討する際にも、これから新たに保険を考える際にも、賢明な選択をするための最初の一歩です。
「パーソナル保険ナビ」では、皆さま一人ひとりに最適な保険を見つけていただくための情報を提供しています。ご自身の保険証券を手に取り、現状を把握することから始めてみましょう。そして、ご自身の状況に本当に合った「パーソナライズ保険」を見つけるために、次のステップへ進んでいきましょう。